# プロジェクトを設定する
ここでは、LINE SDK for iOS SwiftをiOSプロジェクトに組み込み、必要な設定をする方法について説明します。
アプリを最新バージョンのiOSに対応させて最新技術を活用するため、このトピックの手順に従って最新のLINE SDK for iOS Swiftをインストールすることを強くお勧めします。
# 前提条件
LINE SDK for iOS Swiftをビルドして使用するには、以下が必要です。
LINE SDK for iOS Swiftは、SwiftとObjective-Cのどちらのコードでも利用できます。このガイドでは、Swiftのコードを使ってLINE SDK for iOS Swiftを実装することを前提とします。Objective-Cのコードを使ってLINE SDK for iOS Swiftを組み込む場合は、「Objective-CのコードでSDKを使用する」を参照してください。
# インストール
LINE SDK for iOS Swiftは、以前のバージョンのLINE SDK for iOS Objective-Cと互換性がありません。LINE SDKのバージョンをアップグレードする場合は、アップグレードに進む前に「SDKをアップグレードする」を参照してください。
# CocoaPods
CocoaPodsについて詳しくない場合は、『CocoaPods Getting Started Guide (opens new window)』を参照してください。CocoaPodsを使ってLINE SDK for iOS Swiftをアプリに組み込む前に、作業環境にCocoaPodsのgemをインストールする必要があります。
Podfileを準備したら、ターゲットに以下のpodコマンドを追加します。
platform :ios, '11.0' use_frameworks! target '<Your App Target Name>' do pod 'LineSDKSwift', '~> 5.0' end
以下のコマンドを実行します。
$ pod install
LINE SDK for iOS Swiftがダウンロードされ、Xcodeのワークスペースに組み込まれます。
# Carthage
Carthage (opens new window)は分散型の依存性マネージャーで、ライブラリをビルドしてバイナリのフレームワークとして利用できます。
Carthageツールをインストールするには、Homebrew (opens new window)を使います。
$ brew update $ brew install carthage
Carthageを使ってLINE SDK for iOS SwiftをXcodeプロジェクトに組み込むには、CartfileにSDKのGitHubリポジトリを以下のように指定します。
github "line/line-sdk-ios-swift" ~> 5.0
以下のコマンドを実行してLINE SDK for iOS Swiftをビルドします。
$ carthage update line-sdk-ios-swift
以下のセクションに記載された手順に従って、ビルドされたLineSDK.framework
ファイルをXcodeプロジェクトに追加できます。
# LineSDK.framework
ファイルをXcodeプロジェクトにリンクする
Carthage/Build/iOS
フォルダーからLineSDK.framework
ファイルをドラッグして、アプリのターゲットの[General]設定タブの[Linked Frameworks and Libraries]セクションにドロップします。
# ビルドフェーズでLineSDK.framework
ファイルをコピーする
アプリのターゲットの[Build Phases]設定タブで [+]アイコンをクリックして、[New Run Script Phase]を選択します。以下の内容で実行スクリプトを作成します。
/usr/local/bin/carthage copy-frameworks
LineSDK.framework
ファイルのパスを[Input Files]セクションに追加します。$(SRCROOT)/Carthage/Build/iOS/LineSDK.framework
LineSDK.framework
ファイルのパスを[Output Files]セクションに追加します。$(BUILT_PRODUCTS_DIR)/$(FRAMEWORKS_FOLDER_PATH)/LineSDK.framework
実行スクリプトは以下のようになるはずです。
# アプリをチャネルにリンクする
アプリをLINEログインのチャネルにリンクするために、いくつかの設定を行います。LINE DevelopersコンソールでLINEログインのチャネル設定に進んで、[LINEログイン設定]タブで以下の項目を設定してください。
- iOS bundle ID:アプリのバンドル識別子。Xcodeのプロジェクト設定の[General]設定タブにあります。小文字を使用する必要があります。たとえば、
com.example.app
です。複数のバンドル識別子を指定するには、改行で区切ります。 - iOSユニバーサルリンク:アプリに設定したユニバーサルリンクを設定します。ユニバーサルリンクを使ったログイン処理の制御について詳しくは、「ユニバーサルリンクを利用する」を参照してください。
# Info.plist
ファイルを設定する
XcodeでアプリのInfo.plist
ファイルを右クリックして、[Open As]、[Source Code]の順に選択します。以下のスニペットを最後の</dict>
タグの直前に挿入します。
<key>CFBundleURLTypes</key>
<array>
<dict>
<key>CFBundleTypeRole</key>
<string>Editor</string>
<key>CFBundleURLSchemes</key>
<array>
<!-- LINEからアプリに戻る際に利用するURLスキーマを追加 -->
<string>line3rdp.$(PRODUCT_BUNDLE_IDENTIFIER)</string>
</array>
</dict>
</array>
<key>LSApplicationQueriesSchemes</key>
<array>
<!-- アプリからLINEを起動する際に利用するURLスキーマを追加 -->
<string>lineauth2</string>
</array>
このスニペットにより以下の設定が追加されます。
キー | 説明 |
---|---|
CFBundleURLSchemes | 開発中のアプリを起動するためのURLスキームとして、line3rdp.$(PRODUCT_BUNDLE_IDENTIFIER) を追加します。このURLスキームが、iOSに登録されます。LINEプラットフォームからLINEログインの結果が返されたときに、LINEからアプリに戻るために利用されます。注: lineauth2 は、LINEを起動するためにLINEですでに登録されているURLスキームです。CFBundleURLSchemesには追加しないでください。 |
LSApplicationQueriesSchemes | アプリからLINEを起動することを許可するために、lineauth2 を追加します。LINEログインを行う際に、アプリがLINEを起動します。 |