# LINE Developersコンソールの概要 LINEヤフー株式会社では、**LINEプラットフォーム**を通じて以下のような機能を、サードパーティの開発者に提供しています。 - LINEアカウントの認証情報を利用してユーザー認証をする機能(LINEログイン) - ユーザーとLINEのメッセージをやり取りする機能(Messaging API) 開発者は、**LINE Developersコンソール**などの管理ツールで、利用する機能に対応する**チャネル**を作成することで、LINEプラットフォームが提供する機能の利用を許諾されます。 [LINE Developersコンソールにログイン](https://developers.line.biz/console/) LINE Developersコンソールでは、**開発者**、**プロバイダー**、および**チャネル**を管理できます。 ![概要](https://developers.line.biz/media/line-developers-console/overview-01.png) ## 開発者 LINE Developersサイトでは、LINE Developersコンソールにアクセスする人のことを**開発者**と呼びます。 プロバイダーとチャネルに開発者を登録することで、開発者ごとに、LINE Developersコンソールで閲覧および編集できる情報を限定できます。 たとえば、開発者Aが作成したチャネルの権限を、ほかの開発者Bに付与できます。権限を付与する方法について詳しくは、「[権限を管理する](https://developers.line.biz/ja/docs/line-developers-console/managing-roles/)」を参照してください。 ## プロバイダー LINE Developersサイトでは、サービスを提供し、ユーザーの情報を取得する開発者個人、企業、または団体等を**サービス提供者**(LINEミニアプリでは**サービス事業主**)と呼びます。 LINE Developersコンソールでは、サービス提供者を**プロバイダー**として登録します。 ### プロバイダーを作成する 1. LINE Developerコンソールのホーム画面にあるプロバイダーページで、[**作成**]をクリックします。 1. [**新規プロバイダー作成**]画面で希望する[**プロパイダー名**]を入力し、[**作成**]をクリックして確認します。 **ヒント** - プロバイダー名は、ユーザーが確認する同意画面に表示されます。ユーザーは、プロバイダー名をもとにサービス提供者を判断します。そのため、プロバイダー名には一時的な名称(例:組織内でのみ使われているブランド名称、プロジェクトの名称など)を設定しないでください。 ![Sample Provider](https://developers.line.biz/media/line-developers-console/consent-screen-sample-provider.png) - 企業または団体としてサービスを提供する場合は、その企業または団体の名前でプロバイダーを作成してください。 - 同じサービス提供者が利用するチャネルは、同じプロバイダーの中に作成してください。 ### プロバイダーを削除する プロバイダーの権限に応じて表示される[**プロバイダー設定**]タブの[**削除**]ボタンをクリックすると、プロバイダーを削除できます。プロバイダー権限について詳しくは、「[プロバイダーの権限](https://developers.line.biz/ja/docs/line-developers-console/managing-roles/#roles-for-provider)」を参照してください。 ### 作成できるプロバイダーの数について 作成できるプロバイダーの数には、以下の制限があります。 | プロバイダー作成時の制限 | 説明 | | --- | --- | | LINE Developersコンソールの制限 | 開発者ごとに、最大10個のプロバイダーを作成できます。11個目のプロバイダーは作成できません。 | ### 認証プロバイダーについて 認証プロバイダーになると、ユーザーが確認する同意画面に、認証プロバイダーバッジを表示できます。また[プロバイダーページ](https://developers.line.biz/ja/docs/partner-docs/provider-page/)を設定、公開できます。 ![認証プロバイダーバッジ](https://developers.line.biz/media/line-developers-console/consent-screen-certified-provider.png) 認証プロバイダーバッジは、プロバイダーを作成したサービス提供者が本物であることをLINEヤフー株式会社が確認した証です。 LINEヤフー株式会社が確認する内容は以下のとおりです。 - 実在している組織であること - その組織に所属している人(またはその代理人)からの申請であること - プライバシーポリシーを定め、公開している組織であること **認証プロバイダーバッジを表示するには手続きが必要です** 認証プロバイダーバッジは、原則として法人ユーザーのみが表示できます。また、所定の申請等が必要ですので、認証プロバイダーバッジを表示したいお客様は担当営業までご連絡いただくか、[弊社パートナー](https://www.lycbiz.com/jp/partner/sales/)にお問い合わせください。 **注意** - 認証プロバイダーバッジは、サービス提供者が提供するサービスに対するLINEヤフー株式会社による支持、保証等を示すものではありません。 - 一度認証されたプロバイダー名を変更する場合は、申請およびLINEヤフー株式会社での審査が必要です。 ## チャネル **チャネル**は、LINEプラットフォームが提供する機能を、サービス提供者が利用するための通信路です。 LINEプラットフォームを利用するサービスを開発するには、チャネルを作成します。 ![Channel](https://developers.line.biz/media/messaging-api/getting-started/channel.png) なおLINEプラットフォームは、チャネルに関連付けられた認証情報を利用して、開発者がLINEプラットフォームを利用する権限を持っていることを確認しています。 **ユーザー情報を保護するための禁止事項** 複数のサービスでLINEプラットフォームを利用する場合、それぞれのサービスで取得したLINEユーザ情報を紐づけてはいけません。 ### チャネルを作成する Messaging APIチャネルは、LINE公式アカウントを開設することで作成できます。詳しくは、『Messaging APIドキュメント』の「[Messaging APIを始めよう](https://developers.line.biz/ja/docs/messaging-api/getting-started/)」を参照してください。 それ以外のチャネルを作成するには、以下の手順に従ってください。 1. プロバイダーページの[**チャネル設定**]タブから作成したいチャネルの種類を選択します。 LINE Developerコンソールで作成できるチャネルの種類は、以下のとおりです。 | 種類 | 説明 | | --- | --- | | [LINEログイン](https://developers.line.biz/ja/docs/line-login/) | LINEアカウントの資格情報を使用して、開発したサービスのユーザーを認証できます。 | | ブロックチェーンサービス | ブロックチェーンサービスを利用したサービスを提供できます。 | | LINEミニアプリ | ネイティブアプリを開発することなく[LINEミニアプリ](https://developers.line.biz/ja/docs/line-mini-app/quickstart/)でサービスを提供できます。 | 1. チャネル名と必須またはオプションの情報を入力し、[**作成**]をクリックします。 **チャネル名の制限について** チャネル名には、「LINE」またはそれに類する文字列は含められません。 **LINEログインのチャネルを利用する場合の注意** - LINEログインのチャネルを作成した直後は、チャネルが[**開発中**]に設定されています。 - [**開発中**]に設定されている場合は、チャネルのAdminまたTesterとして登録されている開発者だけが、LINEログインを利用できます。 - エンドユーザーがLINEログインを利用できるようにするためには、LINEログインのチャネルを[**公開**]してください。 #### チャネルとプロバイダーの連携に関する注意点 一度作成したチャネルを、後から他のプロバイダーに移動することはできません。 [LINE Official Account Manager](https://manager.line.biz/)で作成した[LINE公式アカウントでMessaging APIを利用する](https://developers.line.biz/ja/docs/messaging-api/getting-started/#using-oa-manager)際は、初期設定時にチャネルを所属させるプロバイダーを新規作成するか、既存のプロバイダーを選択する必要があります。この場合も、後からチャネルを他のプロバイダーに移動することはできません。 Messaging APIのチャネルとLINEログインのチャネルを連携するサービスを開発する場合は、これらのチャネルを同じプロバイダーの配下に作成してください。 開発者が提供するサービスを利用するLINEユーザーには、プロバイダーごとに異なるユーザーIDが割り当てられます。異なるプロバイダーに属するチャネル間では、ユーザーIDを利用して同一ユーザーであることを確認できません。 ![](https://developers.line.biz/media/line-developers-console/different-user-ids.png) **チャネル作成時に特に注意が必要なケース** たとえば、以下のような場合には特に注意してください。 - チャネルとプロバイダーを別々の個人または企業が管理している。 - 1つのプロバイダー配下に、相互に関係がないサービスや企業のチャネルを作成する。 - チャネルの運用ツール等を運営するサービス(企業)が管理するプロバイダーの配下にチャネルを作成する。 このようなケースでは、後からチャネルをプロバイダー間で移動できないことや、プロバイダーごとに異なるユーザーIDが割り当てられることに起因して、将来的に問題が発生する可能性があります。そのリスクを十分検討した上で、適切なプロバイダーの配下にチャネルを作成してください。 ### チャネルを削除する チャネルの権限に応じて表示される[**チャネル基本設定**]タブの[**削除**]ボタンをクリックすると、チャネルを削除できます。 チャネル権限について詳しくは、「[チャネルの権限](https://developers.line.biz/ja/docs/line-developers-console/managing-roles/#roles-for-channel)」を参照してください。 ### 作成できるチャネルの数について 作成できるチャネルの数には、以下の制限および仕様があります。 | チャネル作成時の制限または仕様 | 説明 | | --- | --- | | LINE Developersコンソールの制限 | 開発者は1つのプロバイダーの配下に、自身がAdmin権限を持つチャネルを、チャネルタイプにかかわらず最大100個まで所有できます。 | | LINE Official Account Managerの制限 | LINE Official Account Managerにログインしたアカウントごとに、LINE公式アカウントを最大100個まで所有できます。 | **LINE Official Account Managerについて** [LINE Official Account Manager](https://manager.line.biz/)には、LINE Developersコンソールと同じアカウントでログインして、LINE公式アカウントの設定や確認ができます。