「提供廃止の影響」を更新しました。
2022年12月27日および2023年1月25日にお知らせしたとおり、2023年2月6日をもって、LIFFアプリに対するトークルームの内部識別子(1対1トークID、グループID、トークルームID)の提供を廃止しました。
LIFFアプリの機能について見直しを行った結果、LIFFアプリに対するトークルームの内部識別子の提供を廃止する判断となりました。この仕様変更は、LIFFのバージョニングポリシーとは関係なく、すべてのLIFF SDKに適用されます。LINEミニアプリはLIFFで提供される仕組みを利用しているため、LINEミニアプリについても同様です。
# 廃止日
2023年2月6日
# 提供廃止の影響
LIFFアプリに対するトークルームの内部識別子の提供廃止による影響は、以下のとおりです。
なお提供廃止の対象となったトークルームの内部識別子を保存していた場合は、削除をお願いいたします。詳しくは、セキュリティ&プライバシーの「LINEのトークルーム識別子のサードパーティへの連携に関するお知らせとお詫び (opens new window)」を参照してください。
# 影響1. liff.getContext()の戻り値
liff.getContext()
は、LIFFアプリが起動された画面(1対1のトーク、グループトーク、複数人トーク、または外部ブラウザ)に関する情報を取得するためのメソッドです。
仕様変更後は、このliff.getContext()
の戻り値で、以下の内部識別子の代わりに、ランダムな文字列が返るようになります。このランダムな文字列は、LIFFアプリを開くたびに変わります。
- 1対1トークID(
utouId
) - グループID(
groupId
) - トークルームID(
roomId
)
詳しくは、『LIFF APIリファレンス』の「liff.getContext()
」を参照してください。
# 影響2. LINEログインでアクセストークンを発行、更新、検証するAPIの戻り値
LIFFアプリの動作に必要なスコープとして、chat_message.write
を選択していた場合、以下のエンドポイントでレスポンスのスコープ(scope
)にトークルームの内部識別子(1対1トークID、グループID、トークルームID)が含まれていました。
仕様変更後は、このレスポンスのスコープに、トークルームの内部識別子が含まれなくなります。
変更前(現在) | 変更後 |
---|---|
chat_message.write:UU29e6eb36812f484... | chat_message.write |
詳しくは、『LINEログイン v2.1 APIリファレンス』の「アクセストークンを発行する」、「アクセストークンを更新する」、「アクセストークンの有効性を検証する」を参照してください。
# 代替方法
現在、「提供廃止の影響」で示した内部識別子に依存したLIFFアプリを提供していた場合、以下のような代替方法を検討してください。
# トークルームの内部識別子の代わりに独自に発行したIDを使用する
ユーザーがアクセスするLIFF URL(https://liff.line.me/{liffId}
)に対して、トークルームごとにサービスが独自に発行したIDを付与することで、サービス側からトークルームの判別を行うようにしてください。
例:https://liff.line.me/{liffId}/?talk_id={サービスが独自に発行したID}
現在の実装例 | 代替方法 |
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なおLIFF URLの扱いについては、「LIFFアプリ開発ガイドライン」に従ってください。
詳しくは、『LIFFドキュメント』の「2次リダイレクト先URLを作成する」を参照してください。
# Webhookイベントに含まれるグループIDやトークルームIDを使用する
LIFFアプリのliff.getContext()
で戻り値からグループIDやトークルームIDを取得していた場合は、Messaging APIのWebhookイベントから取得する形での代替が可能です。
現在の実装例 | 代替方法 |
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詳しくは、『Messaging APIドキュメント』の「1対1のトークまたはグループトークや複数人トークでのWebhookイベント」および『Messaging APIリファレンス』の「Webhookイベントオブジェクト」を参照してください。
LINEは今後もお客様への一層のサービス向上に取り組んでまいります。何卒ご理解を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。