近日リリース予定のスマートフォン版LINEバージョン12.7.0より、2要素認証(2FA)の有効化・無効化をユーザーが設定できる2要素認証スイッチ機能が追加されます。
これによりLINEログイン v2.1を使用しているサービスにログインする際に、2要素認証を有効化するかどうかをユーザーが選択できるようになります。
2要素認証スイッチ機能は、LINEログイン v1.0およびLINEログイン v2.0では使用できないため、LINEログイン v2.1へのアップデートを推奨します。
2要素認証スイッチ機能の導入予定日
2022年5月(スマートフォン版LINEバージョン12.7.0以降)
なお日程は、予告なく変更される可能性があります。
2要素認証とは
2要素認証とはパスワードのような本人だけが知っている知識、ICカードやスマートフォンなどの本人の所有物、生体認証のうち、2つの要素を利用してユーザー認証する仕組みです。2要素認証を使用すると、万が一パスワードが第三者に知られても不正ログインを防げる可能性が高くなります。
LINEログインでは、LINEアカウントによるパスワード認証と、画面に表示された認証番号をスマートフォン版LINEに入力することで2要素認証を行います。
ユーザーがサービスに最初にログインする際や、端末やブラウザ、IPアドレスが変わった場合は、パスワードを入力後に認証番号の入力を求められます。
![2要素認証の流れ]()
2要素認証スイッチ機能を使用するための条件
2要素認証スイッチ機能とは、LINEログインを使用しているサービスにログインする際に2要素認証を使用するかどうかをユーザーが選択できる機能です。
ただし、2要素認証スイッチの対象となるのは、サーバー側で2要素認証を適用していないサイトのみです。すでに2要素認証を適用しているサイトについては、常に2要素認証を使用してログインします。
2要素認証スイッチ機能を使用するには、次の条件を満たす必要があります。
対象 | 条件 |
LINEログインを使用するサービス | LINEログイン v2.1を利用している |
ユーザー | スマートフォン版LINE 12.7.0以降を利用している |
LINEログイン v1.0(廃止)およびLINEログイン v2.0(非推奨)ではこの機能を使用できないため、LINEログイン v2.1へのアップデートを推奨します。
バージョンの違いについて詳しくは、『LINEログインドキュメント』の「LINEログインのバージョンについて」を参照してください。
2要素認証スイッチ機能を有効にした場合の挙動
2要素認証スイッチ機能は、LINEの[ホーム]>[設定]>[アカウント]をタップし、[Webログインの2要素認証]のトグルスイッチをオン(右)にすることで有効化できます。
![Webログインの2要素認証]()
ユーザーがスイッチをオンにした場合とオフにした場合の動作は、以下のとおりです。
| 2要素認証を適用していないサイト | すでに2要素認証を適用しているサイト |
オン | 2要素認証を有効化する | 常に2要素認証を有効化 |
オフ | 2要素認証を無効化する | 常に2要素認証を有効化 |
なお、機能導入後のデフォルト設定は「OFF」のため、ユーザーは導入前と同じくサービスの利用が可能です。
導入後の注意事項
2要素認証スイッチ機能導入後の注意事項は以下のとおりです。
- 初回ログイン時には、LINEがインストールされているスマートフォンが必要です。
- ブラウザのcookieを削除しなければ、1年間は信頼済み状態が継続し、認証番号の入力を求められることはありません。
- 一般的なLINEユーザーが使うサービスであれば、ユーザーがスマートフォンを保持しているので、2要素認証スイッチ機能導入による影響は小さいと考えられます。一方で、業務等でアカウントを共有して管理している場合などは、当該LINEアカウントを使用しているスマートフォンの操作が必要になるため、あらかじめ注意が必要です。