LINE Developersサイトの舞台裏

2026/03/19

こんにちは!LINE Developersサイトのリードエンジニアを務めているロマンです。今回のTipでは、LINE Developersサイト自体の最近の開発について、少しご紹介したいと思います。

この記事は開発者向けの具体的なTipsは含みませんが、多くの開発者がこのサイトを読んでいることもあり、サイトの裏側の仕組みや最近の変更点についてお伝えしたいと思います。

LINE Developers と VuePress

ここ数年間、LINE DevelopersサイトはVuePress v1を使って開発されてきました。VuePressは、Markdownコンテンツをネイティブにレンダリングできる素晴らしいフレームワークであり、ドキュメントサイトをすぐに構築するための基本的な機能を提供してくれます。

しかし、しばらくしていくつかの課題が出てきました。

まず、パフォーマンスの低下が著しくなりました。ローカル開発サーバーの起動に1分以上かかることもあり、サイトのビルドやデプロイには10分以上かかることも珍しくありませんでした。このパフォーマンス低下の主な理由は、単純にサイトの規模が大きくなったことです。言語ごと(英語、日本語)に1,000ページを超えるコンテンツを提供しています。

もう一つの理由は、技術スタックが古くなってきたことです。VuePressは当時、内部的にJavaScriptフレームワークであるVueのバージョン2を使用していましたが、その時点ですでにVue v3がリリースされていました。Vue v3を使うVuePress v2も開発中ではありました。しかし、LINE Developersの次期技術スタックを選定していた当時、VuePressの将来性は不透明で、VitePressへの移行に伴って開発が中止される可能性もありました。また、VitePress自体はまだ初期段階であり、カスタマイズ性もVuePressに比べて低かったため、VuePress v2やVitePressを選ぶのはリスクがあると判断しました。

Nuxtへの移行

上記の課題を解決するため、新たな技術スタックを選ぶ必要がありました。このセクションのタイトルからもお察しの通り、Nuxtを選択しました。もちろん他にも有力な選択肢はありました。たとえばNext.jsMarkdocなどのReact系フレームワークなどもその一例です。ただ、既存のコードベースがVue.jsベースだったこともあり、Vue.js系の別フレームワークへ移行するのが最良の選択肢でした。

Nuxtを選んだことで多くのメリットがありました。まず、前述のローカル開発サーバーの起動やサイトのビルドとデプロイが遅いという点を改善できました。ローカル開発サーバーの起動は数秒以内になり、ビルドも約7分で完了するようになりました。合わせてビルドパイプラインを簡素化することもでき、サイトの運用がしやすくなっています。この大きな要因は、NuxtではViteを内部で使用している点です(VuePress v1はWebpackを使用)。

さらに、よりモダンなフレームワークになったことで技術スタック自体も新しくなり、最新のVue v3Tailwind v4の恩恵を受けられるようになりました。これにより開発のスピードアップや、より快適な開発環境を実現しています。

とはいえ、苦労もありました。LINE DevelopersのNuxt版の本番リリースは2025年9月(約半年前)でしたが、Nuxt移行の検討を始めたのはその2年ほど前です。実際の作業の大半は公開の1年前から本格的に行われました。

リソースが限られている中で、膨大なコンテンツを持つサイトの技術スタック刷新には時間がかかりました。しかし、その価値は十分にありました。個人的にも、Nuxtへ移行したおかげで開発がより楽しくなっています。

変更点

2025年9月のNuxt導入、お気づきになりましたか?変化に気付きましたか?

はい?―それは素晴らしいです!細かな変化にも気付くその目、さすがです。

いいえ?―それも素晴らしいことです。デザインや機能、コンテンツ自体は可能な限りそのままにするよう心がけていたので、違和感なくご利用いただけていたなら、私たちとしては成功だと言えるでしょう。

それでは、実際に何が変わったのでしょうか?

大きな変化の一つが検索機能です。VuePress時代は、ヘッダー下部にサジェスト形式のクイック検索(VuePressの標準機能)と、OpenSearchを利用した全文検索機能がありました。クイック検索はヘッダー直下にドロップダウン形式で表示され、全文検索は別ページで検索結果が一覧表示されていました。Nuxtへの移行後は、検索UIが統合され、常に全文検索を用いたモーダル型の検索になりました。

ちょっとしたコツですが、検索内容を他の人と共有したい場合は、URL末尾にkw={検索ワード}を付与することで可能です。

例:https://developers.line.biz/ja/?kw=テスト

もう一つの変更点は、中国語コンテンツの提供終了です。更新停止が続いていたため、古い情報になることを防ぐ目的で掲載を終了しました。

2025年9月のリリース時点では、主な変更点はこのようなものでした!

そしてその後の大きな変化が、この「Tips for Developers」セクションの新設です。

それがあなたにどう関係するのでしょうか?

答えはシンプルです。特に影響はありません!

しかし、サイトの技術スタックの刷新により、私たち運営側の作業効率が向上しました。その結果、読者であるあなたに、LINE開発者向けプラットフォームの最新情報を、これまで以上に継続的にお届けできるようになりました。

これからもこのサイトを最新かつ高パフォーマンスでお届けできるように努力してまいります!