意思が的確に伝わるフィードバックコメントの書き方
こんにちは!テクニカルサポート担当の岡と申します。日頃から社内外の技術的な問い合わせに対応する中で、「伝わる書き方」の大切さを実感しています。
このTipsでは、LINE Developersサイトのフィードバックフォームを題材に、意図が的確に伝わるコメントの書き方をご紹介します。
LINE Developersサイトのフィードバックフォームとは

LINE Developersサイトの各ページには、上記の図で赤く囲ったアイコンがフィードバックにつながるリンクとなっており、クリックすると「このページはお役に立ちましたか?」という問いが表示されます。
もし、「ドキュメントが役に立った、よかった」と思ってくださった場合は、[はい]を選んで送信してください(ありがとうございます!)。
そして「伝えたいことがある!」という場合は、[いいえ]を選択すると、コメントの入力フォームが現れます。この入力フォームには、ドキュメントやLINEプラットフォームのプロダクトに対するご意見やご要望を書き込むことができます。
フィードバックフォームは「一方通行」だからこそ、書き方が重要
いただいたフィードバックは、担当者が1件ずつ丁寧に読んでいます。その中で、「どのような意図なのか」「何に困っているのか」が読み取りにくいこともあります。そのような場合、せっかくいただいたコメントがもったいなく、もどかしく感じることがあります。
フォームへのご意見は、送信後に補足説明をする機会がありません。そのため、「分かりにくかったです」だけではなく、どの部分の、何が、なぜ分かりにくいのかまでを具体的に書いていただけると、意図がぐっと伝わりやすくなります。
次のセクションでは、具体的な書き方のポイントをご紹介します。
必須情報を揃える
フィードバックフォームへのコメントは、多くの場合「仕様の解釈が分からない」「ドキュメントのこの記述が不明確」といった内容にあたります。
こういった内容をお伝えいただく際には、次の3点を揃えると内容が格段に伝わりやすくなります。
ドキュメントのURL:「〇〇のドキュメントを見ました」では、どのページのことか特定できません。該当ページのURLを記載しましょう。
確認したい箇所:ページ内のどの節、どの記述についてのご意見かを明示してください。
何を確認、改善してほしいか:記述の意味が分かりにくいのか、情報が不足しているのか、それとも誤記の可能性があるのか。ご意見の種類を明示していただけると、対応がスムーズになります。
伝わる書き方の4つのルール
必須情報が揃ったら、次の4つのルールに従って仕上げましょう。
ルール1:正しい用語(公式名称)で書く
「あの機能」「例のAPI」など、読み手に文脈依存を強いる表現は避けましょう。公式ドキュメントに記載されている名称をそのまま使うと、意図が正確に伝わります。
ルール2:「想定」と「事実」を分けて書く
「〇〇ではないかと思うのですが」は想定、「〇〇と記載されています」は事実です。混在すると、どこが問題なのかが見えにくくなります。明確に区別して書きましょう。
ルール3:自分なりの解釈や試したことを書く
「この記述を〇〇と解釈しましたが、合っていますか?」のように、ご自身の解釈を添えていただくと、どこで認識がずれているかが把握しやすくなります。
ルール4:1つのコメントには1つのご意見
複数のご意見がある場合は、1件ずつ送信していただくことをおすすめします。複数の話題が混在すると、それぞれのご意見への対応が難しくなります。
コメントの書き方の具体例
ここで、必須情報と4つのルールを適用していない例と、適用した例を比較して見てみましょう。
NG例
〇〇APIの説明が分かりにくいです。
OK例
【参照URL】https://developers.line.biz/ja/reference/〇〇/
【確認箇所】上記ページの「レート制限」の節に「1秒間に最大X回」と記載があります
【ご意見】この制限が開発環境と本番環境で共通なのか、それとも異なるのかが読み取れませんでした。環境ごとの違いを明記していただけると助かります。
NG例と比べると、OK例は「どのドキュメントの、どの記述が、どのように」分かりにくかったのかが一目で伝わります。こうした情報があると、担当者がドキュメントを改善する際に、具体的な対応ができます。
送信前の30秒チェックリスト
送信前に、以下の項目を確認してみてください。
- 該当ページのURLを記載した
- どの節、どの記述についてのご意見かを明示した
- 何を改善、確認してほしいかを書いた
- 正式名称、公式用語で書いた
- 想定と事実を分けて書いた
- 1件につき1つのご意見になっている
まとめ
的確なフィードバックを書くコツは2つです。
まず必須情報(URL、箇所、ご意見の種類)を揃えること、そして4つのルールに従って仕上げること。
この流れを意識するだけで、ご意見がドキュメント改善に直結しやすくなります。
今回はフィードバックフォームを例にご紹介しましたが、「伝わる書き方」は、日常の問い合わせや連絡にもそのまま応用できるスキルです。言いたいことが一撃で正確に伝われば、コミュニケーションはよりスムーズになります。ぜひ、日々のやり取りの中で意識して使ってみてください。
そして、みなさまの的確なフィードバックが、LINE Developersサイトをより良くする力になります。ご協力よろしくお願いします!