LINE公式アカウントで複数のツールからMessaging APIを利用する際に確認したいこと

2026/07/23

Messaging APIを利用しているLINE公式アカウントにおいて、Messaging APIを利用する別のツールを追加で導入する場合があります。たとえば、メッセージを送信する導入済みのツールに加えて、リッチメニューを管理するツールを導入する場合などです。

1つのLINE公式アカウントで、複数のツールを併用する構成は可能です。ただし、LINE公式アカウントに紐づけられるMessaging APIチャネルは1つのみのため、チャネル単位で適用される設定や制限を考慮する必要があります。

この記事では、複数のツールからMessaging APIを利用する際に確認しておきたいポイントを紹介します。

API呼び出し時のチャネルアクセストークンに注意する

複数のツールから、同じLINE公式アカウントに紐づくMessaging APIチャネルを利用してAPIを呼び出す構成にすることは可能です。

Messaging APIを呼び出すには、チャネルを使用する権限を持っているかどうかを確認するために、チャネルアクセストークンを利用します。

チャネルアクセストークンには4つの種類があり、チャネルごとに発行できる数が異なります。発行できる数を超えた場合、既存のチャネルアクセストークンが無効化されたり、発行のリクエストが拒否されたりします。

種類発行上限上限を超過した場合の動作
短期のチャネルアクセストークン30発行順に既存の短期のチャネルアクセストークンが無効化
長期のチャネルアクセストークン1既存の長期のチャネルアクセストークンが無効化
任意の有効期間を指定できるチャネルアクセストークン(チャネルアクセストークンv2.1)30APIがエラーとなり追加で発行ができない
ステートレスチャネルアクセストークン無制限-

複数のツールで同じMessaging APIチャネルを利用する場合は、利用するチャネルアクセストークンの種類を事前に確認してください。発行上限があるチャネルアクセストークンを利用する場合は、追加の発行や再発行によって、他のツールが利用しているチャネルアクセストークンに影響しないよう注意が必要です。

Webhookイベントの受信が必要か確認する

ユーザーがLINE公式アカウントを友だち追加したり、LINE公式アカウントにメッセージを送ったりした場合、LINEプラットフォームからWebhookイベントが送信されます。

Webhookイベントは、LINE Developersコンソールの[Webhook URL]に設定したURLに対して送信されます。ただし、[Webhook URL]に設定できるURLは1つのみです。そのため、複数のツールでWebhookイベントを受信したい場合でも、LINEプラットフォームから複数のURLに対してWebhookイベントを送信することはできません。

なお、Messaging APIチャネルを利用するすべてのツールが、Webhookイベントの受信を必要とするわけではありません。たとえば、ユーザーへのメッセージ送信のみを行うツールであれば、そのツールではWebhookイベントを受信しない構成も考えられます。

複数のツールを導入する場合は、以下のような点を事前に確認してください。

  • 導入するツールでWebhookイベントを受信する必要があるか
  • 複数のツールでWebhookイベントの受信が必要な場合、どのツールで受信するか
  • ツールの追加導入により、既存のツールが想定していないWebhookイベントを受信する可能性があるか
  • 既存のツールが想定していないWebhookイベントを受信した場合でも、適切に処理できるか

チャネル単位の上限や制限に注意する

複数のツールを併用する場合は、チャネル単位で適用される上限や制限にも注意が必要です。

たとえば、APIの呼び出しにはレート制限があります。レート制限はチャネル単位かつAPI機能ごとに適用されます。複数のツールから同じMessaging APIチャネルにリクエストを送信する場合は、各ツールから送信されるリクエストの合計が、レート制限を超えないように注意してください。

また、Messaging APIでは、チャネル単位で上限値が設定されている項目があります。たとえば、以下のようなものです。

  • 送信できるメッセージ通数
  • 作成できるリッチメニューの数
  • 作成できるオーディエンスの数
  • ユニットごとの統計情報を取得するAPIにおいて付与できるユニット名の種類数

そのため、複数のツールが同じ機能を利用する場合、チャネル単位の上限や制限に影響しないかを確認してください。各機能の上限や制限について詳しくは、「Messaging APIリファレンス」を参照してください。

まとめ

1つのLINE公式アカウントで複数のツールを併用する場合は、各ツールがどのMessaging APIの機能を利用するのかを事前に確認しておくことが重要です。

チャネルアクセストークン、Webhook URL、レート制限、各機能の上限などは、複数ツールの構成を考える際に確認しておきたいポイントです。既存ツールの設定や利用状況とあわせて確認しておくことで、目的に合った構成を検討しやすくなります。