LINE公式アカウントで複数のツールからMessaging APIを利用する際に確認したいこと
Messaging APIを利用しているLINE公式アカウントにおいて、Messaging APIを利用する別のツールを追加で導入する場合があります。たとえば、メッセージを送信する導入済みのツールに加えて、リッチメニューを管理するツールを導入する場合などです。
1つのLINE公式アカウントで、複数のツールを併用する構成は可能です。ただし、LINE公式アカウントに紐づけられるMessaging APIチャネルは1つのみのため、チャネル単位で適用される設定や制限を考慮する必要があります。
この記事では、複数のツールからMessaging APIを利用する際に確認しておきたいポイントを紹介します。
API呼び出し時のチャネルアクセストークンに注意する
複数のツールから、同じLINE公式アカウントに紐づくMessaging APIチャネルを利用してAPIを呼び出す構成にすることは可能です。
Messaging APIを呼び出すには、チャネルを使用する権限を持っているかどうかを確認するために、チャネルアクセストークンを利用します。
チャネルアクセストークンには4つの種類があり、チャネルごとに発行できる数が異なります。発行できる数を超えた場合、既存のチャネルアクセストークンが無効化されたり、発行のリクエストが拒否されたりします。
| 種類 | 発行上限 | 上限を超過した場合の動作 |
|---|---|---|
| 短期のチャネルアクセストークン | 30 | 発行順に既存の短期のチャネルアクセストークンが無効化 |
| 長期のチャネルアクセストークン | 1 | 既存の長期のチャネルアクセストークンが無効化 |
| 任意の有効期間を指定できるチャネルアクセストークン(チャネルアクセストークンv2.1) | 30 | APIがエラーとなり追加で発行ができない |
| ステートレスチャネルアクセストークン | 無制限 | - |
複数のツールで同じMessaging APIチャネルを利用する場合は、利用するチャネルアクセストークンの種類を事前に確認してください。発行上限があるチャネルアクセストークンを利用する場合は、追加の発行や再発行によって、他のツールが利用しているチャネルアクセストークンに影響しないよう注意が必要です。
Webhookイベントの受信が必要か確認する
ユーザーがLINE公式アカウントを友だち追加したり、LINE公式アカウントにメッセージを送ったりした場合、LINEプラットフォームからWebhookイベントが送信されます。
Webhookイベントは、LINE Developersコンソールの[Webhook URL]に設定したURLに対して送信されます。ただし、[Webhook URL]に設定できるURLは1つのみです。そのため、複数のツールでWebhookイベントを受信したい場合でも、LINEプラットフォームから複数のURLに対してWebhookイベントを送信することはできません。
なお、Messaging APIチャネルを利用するすべてのツールが、Webhookイベントの受信を必要とするわけではありません。たとえば、ユーザーへのメッセージ送信のみを行うツールであれば、そのツールではWebhookイベントを受信しない構成も考えられます。
複数のツールを導入する場合は、以下のような点を事前に確認してください。
- 導入するツールでWebhookイベントを受信する必要があるか
- 複数のツールでWebhookイベントの受信が必要な場合、どのツールで受信するか
- ツールの追加導入により、既存のツールが想定していないWebhookイベントを受信する可能性があるか
- 既存のツールが想定していないWebhookイベントを受信した場合でも、適切に処理できるか
チャネル単位の上限や制限に注意する
複数のツールを併用する場合は、チャネル単位で適用される上限や制限にも注意が必要です。
たとえば、APIの呼び出しにはレート制限があります。レート制限はチャネル単位かつAPI機能ごとに適用されます。複数のツールから同じMessaging APIチャネルにリクエストを送信する場合は、各ツールから送信されるリクエストの合計が、レート制限を超えないように注意してください。
また、Messaging APIでは、チャネル単位で上限値が設定されている項目があります。たとえば、以下のようなものです。
- 送信できるメッセージ通数
- 作成できるリッチメニューの数
- 作成できるオーディエンスの数
- ユニットごとの統計情報を取得するAPIにおいて付与できるユニット名の種類数
そのため、複数のツールが同じ機能を利用する場合、チャネル単位の上限や制限に影響しないかを確認してください。各機能の上限や制限について詳しくは、「Messaging APIリファレンス」を参照してください。
まとめ
1つのLINE公式アカウントで複数のツールを併用する場合は、各ツールがどのMessaging APIの機能を利用するのかを事前に確認しておくことが重要です。
チャネルアクセストークン、Webhook URL、レート制限、各機能の上限などは、複数ツールの構成を考える際に確認しておきたいポイントです。既存ツールの設定や利用状況とあわせて確認しておくことで、目的に合った構成を検討しやすくなります。