# LINEログインの概要

開発者用ドキュメント

これは、開発者用ドキュメントです。LINEアプリの使いかたや、ログイン方法については、ヘルプセンター (opens new window)を参照してください。

# LINEログインとは

LINEログインは、LINEアカウントを使ったソーシャルログインサービスで、無料で利用できます。

LINEログインをあなたのウェブサイトやアプリに組み込むことで、ユーザーが会員登録やログインをする時に、次のような利便性の向上が見込めます。

  • 会員登録する際に、あらかじめLINEに登録されているプロフィール情報が自動で入力されるので、ユーザーの入力の手間を省ける
  • サイトごとのメールアドレスとパスワードを覚えなくても、「LINEログイン」ボタンで簡単にログインできる

LINEログインは、ウェブアプリ(ウェブサイト)、iOSアプリ、Androidアプリ、またはUnityゲームに組み込むことができます。

LINEログインを組み込んだウェブサイトの例

たとえば、電子書籍ストア「BOOK☆WALKER (opens new window)」では、ユーザーが簡単に会員登録、継続利用できるように、LINEログインをはじめとするさまざまなソーシャルログインが組み込まれています。

電子書籍ストアのログイン画面

# デモサイトでLINEログインを体験する

LINE API Use Case (opens new window)では、LINEログインを組み込んだデモサイトと、そのソースコードを公開しています。デモサイトで実際にLINEログインを体験してみましょう。

# LINEログインを組み込む開発を始める

LINEログインを組み込む開発を始めるには、先ずはLINEログイン用のチャネルが必要です。詳しくは、「LINEログインを始めよう」を参照してください。

# ウェブアプリにLINEログインを組み込む

LINEログインをあなたのウェブアプリ(ウェブサイト)に組み込むと、ユーザーが簡単にアカウントを作成してログインできるようになります。ユーザーがデバイス上のLINEにログイン済みの場合、LINEログインを使って自動的にあなたが開発したウェブアプリにログインできます。認証と認可のプロセスはOAuth 2.0 (opens new window)OpenID® Connect (opens new window)プロトコルに基づきます。詳しくは、「ウェブアプリにLINEログインを組み込む」を参照してください。

LINEログインによって向上するユーザー体験の例として、LINE STORE (opens new window)のウェブサイトを参考にしてください。

LINEログイン

# ネイティブアプリにLINEログインを組み込む

LINE SDKを使用してLINEログインをアプリに組み込めば、LINEでユーザー認証を処理できます。ユーザーがデバイスのLINEにログイン済みであれば、ユーザーはEメールアドレスとパスワードを入力せずにあなたのアプリにログインできます。Android、iOS、Unity向けのSDKが利用できます。

たとえば、LINEレンジャーゲームにはLINEログインが組み込まれており、ユーザーは自分のLINEアカウントで簡単にゲームのアカウントを作成することができます。

LINE Rangers 1 LINE Rangers 3

# LINEログインの認証方法

LINEログインが組み込まれたアプリでは、以下のいずれかの認証方法でログインできます。

認証方法 説明
自動ログイン ユーザーの操作なしでログイン。LINEログイン画面や確認画面は表示されません
メールアドレスログイン LINEログイン画面にメールアドレスとパスワードを入力してログイン
QRコードログイン LINEログイン画面に表示されたQRコードを、スマートフォン版LINEのQRコードリーダーでスキャンしてログイン
シングルサインオン(SSO)によるログイン 「次のアカウントでログイン」と表示された確認画面でログインボタンをクリックしてログイン

認証方法ごとの表示条件や、実際に表示される画面については、「ユーザーがユーザー認証を行う」を参照してください。

# ユーザーを識別する

ユーザーがLINEログインを使用してアプリにログインし、アプリがユーザーのアクセストークンを取得すると、ユーザーがLINEに登録しているプロフィール情報を取得できます。ユーザーの表示名、ユーザーID、プロフィール画像のURL、およびステータスメッセージを取得できます。

詳しくは、「ユーザープロフィールを取得する」を参照してください。

# LINEログインのバージョンについて

LINEログインではOpenID Connect Discovery 1.0 (opens new window)をサポートしており、以下のURLでOpenIDプロバイダの情報を公開しています。

LINEログインには、以下のバージョンがあります。利用できる機能はバージョンによって異なります。

バージョン ステータス 説明
LINEログイン v2.1 アクティブ OAuth 2.0の認可コード付与のフロー (opens new window)に基づきログインを処理できます。また、OpenID Connect (opens new window)プロトコルをサポートし、ユーザー情報をIDトークンで取得できます。
2017年9月28日にリリースされました。詳しくは、「LINEログイン v2.1がリリースされました」を参照してください。
LINEログイン v2.0 非推奨 2017年1月24日にリリースされました。LINEログイン v2.0は非推奨であり、時期は未定ですが廃止を予定しているため、現行バージョン(LINEログイン v2.1)の利用を推奨します。なお廃止時期の告知から、実際の廃止までは一定の猶予期間を置く予定です。
LINEログイン v1 廃止 2018年6月30日にすべての機能の提供を終了しました。現在は利用できません。 詳しくは、「LINEログインv1の提供終了予定について」を参照してください。

# 2要素認証を必須化する

チャネルの管理者が、ユーザーがチャネルにログインする際に2要素認証を要求するように設定できます。

2要素認証によって、リスト型攻撃などの不正ログインを受ける際のリスクを低減できる可能性が高くなります。

ユーザー保護の観点から、2要素認証を必須化することを推奨します。ただし、LINEアプリがインストールされたスマートフォンが必要になる場合があるなど、ユーザーにとっての制約が発生することにもなりますので、あらかじめご了承ください。

# 2要素認証とは

2要素認証とはパスワードのような本人だけが知っている知識、ICカードやスマートフォンなどの本人の所有物、指紋や顔などの生体情報のうち、2つの要素を利用してユーザー認証する仕組みです。2要素認証を使用すると、万が一パスワードが第三者に知られても不正ログインを防げる可能性が高くなります。

LINEログインでは、LINEアカウントによるパスワード認証と、画面に表示された認証番号をスマートフォン版LINEに入力することで2要素認証を行います。

ユーザーがサービスに最初にログインする際や、端末やブラウザが変わった場合は、パスワードを入力後に認証番号の入力を求められます。

アカウントの切り替えを行ったり、ブラウザのcookieを削除したりしない限り、365日間は信頼済み状態が継続し、認証番号の入力を求められることはありません。

また、同じブラウザですでにログイン済みだった場合も、2要素認証はスキップされます。

LINEログイン v2.1の使用を推奨します

2要素認証は、LINEログイン v2.1で利用できます。LINEログイン v1.0(廃止)またはLINEログイン v2.0(非推奨)を使用している場合は、LINEログイン v2.1へのアップデートを推奨します。

バージョンの違いについて詳しくは、「LINEログインのバージョンについて」を参照してください。

# LINE Developersコンソールで2要素認証の必須化を設定する

2要素認証の必須化は、チャネルを新規作成する際と、既存チャネルを編集する際に設定できます。設定できるチャネルの種類と設定できるタイミングは、次のとおりです。

チャネルの種類 新規作成時 編集時
LINEログイン
ブロックチェーンサービス
Messaging API ✅ *
LINEミニアプリ

* 過去に作成したチャネルでLIFFを保持している場合のみ

# チャネルの新規作成時に設定する

LINE Developersコンソールでチャネルを新規作成する際に、[2要素認証の必須化]の項目でトグルスイッチを「オン」(右)にすると、設定を有効にできます。初期設定は「オン」です。

# 既存チャネルの編集時に設定する

LINE Developersコンソールで既存チャネルを編集する際に、[2要素認証の必須化]のオン/オフの設定が可能です。

設定を編集できるのは、Admin権限を持つユーザーのみです。Member権限の場合は、設定項目が画面に表示されません。

2要素認証の必須化]の設定は、各チャネルの下記のタブに配置されています。

チャネルの種類 タブの名前
LINEログイン LINEログイン設定
ブロックチェーンサービス LINEログイン設定
Messaging API LIFF

# 2要素認証スイッチ機能との優先順位

2要素認証スイッチは、ユーザーの端末でLINEの[ホーム]>[設定]>[アカウント]>[Webログインの2要素認証]のトグルスイッチがオンの場合、LINEログイン v2.1を使用しているサービスにログインする際に2要素認証を行う機能です。

チャネルにおける2要素認証の必須化は、ユーザーの端末の設定より優先されます。つまり、チャネルで2要素認証を必須化した場合は、ユーザーの端末で2要素認証スイッチがオフになっていても、ユーザーに2要素認証を要求します。

ユーザー端末の2要素認証スイッチと、チャネルの設定との関係は次のとおりです。

ユーザー端末の設定
オフ
ユーザー端末
オン
チャネルの設定
オフ
2要素認証が無効 2要素認証が有効
チャネルの設定
オン
2要素認証が有効 2要素認証が有効

# LINEログインの認証方式による挙動の違い

LINEログインの認証方法によって、[2要素認証の必須化]をオンにしていても認証番号の入力が要求されない場合があります。

認証方法 2要素認証
メールアドレスログイン 要求する
QRコードログイン 要求する
自動ログイン 要求しない
シングルサインオン(SSO)によるログイン 要求しない