# LINEミニアプリ用LINE Developersコンソールガイド
LINE Developersコンソールの基本的な仕組みや注意点を理解してから審査を依頼しましょう。
# LINEミニアプリ用LINE Developersコンソール
LINE Developersコンソールは、LINEミニアプリを開発・テストするための管理画面であると同時に、LINEミニアプリを審査に提出してリリースするためのツールでもあります。現在、LINEミニアプリ用のLINE Developersコンソールは、サービスを提供する地域が日本の場合は、LINEミニアプリポリシー (opens new window)における「本サービスのご利用対象者」であれば、どなたでも利用できます。サービスを提供する地域が台湾およびタイの場合は、当社現地法人より承認を受けた方のみ利用できます。
# LINEミニアプリ用LINE Developersコンソールの使用に関する注意事項
LINEミニアプリチャネルで設定するLINEミニアプリと、LINEログインチャネルに追加するLIFFアプリは、以下の点が異なります。
# LINEミニアプリチャネルの基本的な仕組み
LINEログインチャネルとは異なり、LINEミニアプリチャネルには以下のような構造上の特徴があります。
LINE DevelopersコンソールでLINEミニアプリのチャネルを作成すると、開発用、審査用、本番用の3つの内部チャネルが同時に作成されます。内部チャネルごとに、次のような特徴や目的があります。
内部チャネル | 内部チャネルの用途 | 設定が反映されるタイミング(詳細) | チャネルステータス | 内部チャネルの詳細情報を確認できる管理者 | LINEミニアプリにアクセスできるユーザー |
---|---|---|---|---|---|
開発用 | 開発およびテスト用の内部チャネル | LINE Developersコンソールで設定したときに反映されます | 常に「開発中」 | あなたが権限を割り当て、それを承認した管理者のみ
| あなたが権限を割り当て、それを承認したテスターのみ |
審査用 | LINEヤフー株式会社がLINEミニアプリの審査に使用する内部チャネル | 審査開始時に、開発用LINEミニアプリの設定が反映(コピー)されます | 常に「開発中」 |
| LINEヤフー株式会社の審査担当者のみ |
本番用 | ユーザーに公開される内部チャネル | 公開時に、開発用LINEミニアプリの設定が反映(コピー)されます | 常に「公開中」 | あなたが権限を割り当て、それを承認した管理者のみ
| エンドユーザー |
内部チャネルのチャネルステータスは変更できません。
LINEミニアプリをテストするユーザーを追加するには、LINEミニアプリチャネルのTesterとして登録してください。詳しくは、「権限を管理する」を参照してください。
# LIFF IDの確認とエンドポイントURLの設定
LINEミニアプリチャネルでは、内部チャネルごとにLINEミニアプリ(LIFFアプリ)が1つずつ追加されています。内部チャネルごとに異なる[LIFF ID]を確認し、[エンドポイントURL]を指定して、各エンドポイントURLにLIFFアプリをデプロイしてください。
- 審査を申請する場合は、事前に審査用のエンドポイントURLに審査対象のLIFFアプリをデプロイしてください。
- 公開を申請する場合は、事前に本番用のエンドポイントURLに本番用のLIFFアプリをデプロイしてください。
[開発用]と[審査用]の[エンドポイントURL]には、ベーシック認証のかかったURLを指定できます。詳しくは、「公開前のLINEミニアプリにベーシック認証でアクセス制限をかける」を参照してください。
- LINEミニアプリで
liff.init()
メソッドを呼び出すときに、内部チャネルごとに異なるLIFF IDを指定してください。たとえば、審査用でLIFFアプリを初期化する場合は、審査用チャネルのLIFF IDをliff.init()
で指定します。一部の内部チャネルでのみLINEミニアプリが起動できない場合は、以下の2つのLIFF IDが一致していることを確認してください。- 内部チャネルごとに発行されたLIFF ID
- LIFFアプリの初期化時に
liff.init()
に指定したLIFF ID
- LIFF URL(例:
https://liff.line.me/{liffId}/
)にはLIFF IDが含まれます。つまり、LIFFアプリからカスタムシェアメッセージを送信する場合は、LIFFアプリに応じたURLを送信してください。たとえば、審査用のLIFFからカスタムシェアメッセージを送信する場合は、審査用のLIFFアプリをシェアするURLを送信します。 - 1つの内部チャネルに複数のLIFFアプリを追加する(複数のLIFF IDを発行する)ことはできません。
- LINEミニアプリチャネルの[LIFF]タブでは、デフォルトで追加されているLINEミニアプリ(LIFFアプリ)以外のLIFFアプリを追加することはできません。
- LINEミニアプリチャネルの[LIFF]タブでは、Scope、友だち追加オプションなどの設定をLIFFアプリ(内部チャネル)ごとに変更することはできません。
- LINEミニアプリチャネルの[LIFF]タブでは、[モジュールモード]は設定できません。
LINE Developersコンソールで設定した内容は、必要になったタイミングで自動的に反映(コピー)されます。詳しくは、「LINE Developersコンソールで設定した内容が反映されるタイミングについて」を参照してください。
# チャネルアクセストークンの発行について
LINEミニアプリチャネルでは、ステートレスチャネルアクセストークンを使用してください。
なお、チャネルアクセストークンは、LINEミニアプリ(LIFFアプリ)が動作する内部チャネルごとに発行してください。チャネルIDとチャネルシークレットは、LINE Developersコンソールの[チャネル基本設定]タブで確認できます。
審査用LINEミニアプリや本番用LINEミニアプリからサービスメッセージを送信する際に、開発用LINEミニアプリチャネルのチャネルアクセストークンを指定しないでください。
LINEミニアプリチャネルでは、長期のチャネルアクセストークンおよび、任意の有効期間を指定できるチャネルアクセストークン(チャネルアクセストークンv2.1)は使用できません。
LINEミニアプリの開発では、ステートレスチャネルアクセストークンまたは短期のチャネルアクセストークンを使用できます。このうち、ステートレスチャネルアクセストークンの使用を推奨します。ステートレスチャネルアクセストークンは、発行数に制限がないため、アプリケーション側でトークンのライフサイクルを管理する必要がありません。
# 会社または事業者の所在国・地域の設定について
LINEミニアプリチャネル作成時に、[LINEミニアプリを提供する地域と、サービス事業主の所在国・地域が同一であることを表明し、保証します。]チェックボックスの内容への同意が必要です。所在国・地域の名前はチャネル同意画面でエンドユーザーに表示されます。
変更が必要な場合は審査を申請する際に、[ワークフロー]タブの[審査のための補足資料]へ、変更希望の旨と変更後の国・地域を記載してください。
# Apple Developer Programの情報の入力について
App Store Reviewガイドライン (opens new window)に基づき、LINEミニアプリの公開には、サービス事業主または開発担当企業が、Apple Developer Programに加入している必要があります。Apple Developer Programへの加入には、Appleへの年間登録料が発生します。
[事業情報]タブの[Apple Developer Program情報]に、Apple Developer Programに登録した情報を入力してください。この情報はユーザー向けに公開されることはありませんが、LINEミニアプリについてAppleから情報開示のリクエストがあった場合に提出されます。
項目 | 必須 | 説明 |
---|---|---|
[開発者名] | 必須 | Apple Developer Programに登録されている開発者名。個人の場合は個人名、法人の場合は法人名。詳しくは、『Apple Developer Program』の「登録に必要な事項 (opens new window)」を参照してください。 |
[チームID] | 必須 | メンバーシップ情報に登録されているチームID。詳しくは、『Apple Developer』の「チームIDを確認する (opens new window)」を参照してください。 |
# LINE Developersコンソールで設定した内容が反映されるタイミングについて
LINEミニアプリチャネル作成時は、入力した設定内容が3つの内部チャネルにコピーされます。
ただし、LINEミニアプリチャネル作成後にチャネル名や、LIFFアプリのScope、友だち追加オプションなど、LINE Developersコンソールで設定を変更した場合、開発用の設定のみが変更されます。審査用、本番用には設定が反映されません。これは、開発用の内部チャネルで設定内容を自由に変更し、スムーズに開発を進めていただくための仕様です。
LINE Developersコンソールで変更した設定内容が、審査用、本番用に反映されるタイミングは、以下のとおりです。
内部チャネル | 設定が反映されるタイミング |
---|---|
開発用 | LINE Developersコンソールで設定したときに反映されます。 |
審査用 | 審査開始時に、開発用LINEミニアプリの設定が反映(コピー)されます。 |
本番用 | 公開時に、開発用LINEミニアプリの設定が反映(コピー)されます。 |
設定が反映されるタイミングが内部チャネルごとに異なるため、開発企業においても、審査用LINEミニアプリのテストは、審査を開始するまでは実施できません。同様に、本番用LINEミニアプリのテストは、審査を通過して公開されるまでは実施できません。
# チャネル説明の入力について
[チャネル基本設定]タブの[チャネル説明]は、以下の2つの目的で使用されます。このため、正しいサービス内容を記載してください。
- ユーザーがLINEミニアプリのサービス内容を把握するため
- LINEヤフー株式会社による審査時に、LINEミニアプリのサービス内容を把握するため
[チャネル説明]の入力例については、以下の表を参考にしてください。
チャネル名 | チャネル説明 | |
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悪い例 | LINE FRIENDSストア | LINE FRIENDSストアは、LINEキャラクターグッズのお店です。 |
良い例 | LINE FRIENDSストア | LINE FRIENDSストアにおいて、事前注文・決済ができ、店舗で商品を受け取れるモバイルオーダーサービスです。 |
# 3つのLINEミニアプリの動作差異について
開発用LINEミニアプリ、審査用LINEミニアプリ、本番用LINEミニアプリでは、一部の画面表示が異なります。
LINEミニアプリ | ヘッダーのサブテキスト(参考) |
---|---|
開発用のLINEミニアプリ | 表示中のページのドメインが常に表示されます。 |
審査用のLINEミニアプリ | 表示中のページのドメインが常に表示されます。 |
本番用のLINEミニアプリ | エンドポイントURLとは異なるドメインのページを表示中に限り、そのページのドメインが表示されます。 |